贈与税の怖い話

「税理士です」なんて、タイトルにしているくせに、
ほとんど全く、税金の話がないこのブログですが
 
たまには税金の話・・・
 
先日、無料税務相談にいらして、
「お父様から土地の贈与を受けたい」という方に、
「相続時精算課税」をお勧めしました。
 
「相続時精算課税」とは、
ものすごーくはしょって、簡単に言えば、(※)
ご両親からの贈与については、贈与税はあんまりかけませんよ、という制度。
このためには決められた期限内に申告が必要です。
 
で、その際に登記手続きのためご紹介した司法書士さんから、
「登記終わったから、ちゃんとお客様のフォローしておいてね」と電話が。
 
「相続時精算課税」の適用を受けようとして、
贈与(登記)だけして、税務署への申告を忘れちゃう人がものすごく多いらしいです。
 
もちろん、申告が期限内にされなければ、
相続時精算課税の適用は受けられないので、
(たとえば2500万円の土地をもらったとして)
タダのつもりの贈与税が、970万円にもなってしまいます。
 
税務署は
「贈与税払いたくなかったら、贈与をなかったことにしてね
と言いますが、
 
土地の登記をしている法務局は、
「贈与の取り消しなんてあり得ないんじゃないの!?」と、
なかなか取り消しに「ウン」とは言わない。
 
・・・というトラブルがとても多いのだとか。
 
 
税理士が申告を請け負っていれば、
そんなことは絶対ないので、
今まで考えたこともなかったのですが、
 
23年中に登記して、24年に申告、って、時期がずれてるもんなあ
一般の方がご自分でされていれば、
確かに忘れちゃいそうですね
 
ほんと、税金ってコワイです・・・・
 
 
 
※実際には色々な要件やリスクがありますので、
実行される前には、必ず税理士にご相談を